特殊造形とは

特殊造形 というのはあらゆる素材を使って立体物を作る技術です。

英語表記は「Special effects」

 

仕事の依頼では主にエンターテイメント性のある造形物が多くあります。

作り物のジャンルが本当に多様化しているので特殊造形というワードが浸透しない原因でもあるんですよね。

では、説明するよりもイメージしやすいので実際の写真で制作事例を紹介していきます。

まずはこちら、

 

リアルマネキン(等身大フィギュア)

       

私の好きな分野の一つであるリアルなマネキン造形です。

 

近くで見てもかなりリアルに作り込め、皮膚感も再現が可能です。

リアルマネキンはショーやイベントなど実際に触れたり目にする場所で展示されます。

新商品の宣伝で全国を回るイベントにご本人が行けない時も活用されたことがあります。

その他、SNSでの写真による拡散に効果的ですね。

 

リアルマスク

マネキンの一部の技術ですが、マスク状になっています。

なので装着すると誰にでも変身することが可能です。

アイデア次第では面白いことが出来そうですよね。

 

クリーチャー造形

ハリウッド映画などでもよく出てくる架空の生き物の造形ですね!

有名なところだとエイリアンやプレデターなど数多くのクリーチャーが生み出されてきました。

クリーチャー映画を見て影響を受けた方は多いですよね。

自分もその影響を受けた一人です。

 

映画用の焼死体ダミー

 

アニメキャラ等の立体化

 

イベント『ドラゴンボールで科学する』より

アニメとコラボレーションしてイベントをする際に制作したものです。

アニメキャラが実際にいたらと想像すると面白いですよね。

 

大型造形制作

これは2メートル以上ある造形物です。

重量がすごくありそうにみえますが実際は中が発泡スチロールで出来ていますので

見た目ほど重くありません。スチロールを削り出して作った造形物です。

 

東京ゲームショーより

ゲームの世界感を立体化しアミューズメントのような仕様になっています。

手前のキャラクターはメカニカルでセンサー可動します。

 

フィギュア制作

通常は粘土などから原型を作りますが、最近はデジタルツールのレベルが飛躍したことで

ZBrushなどで原型を作ったりもします。

デジタルツールはアナログで出来なかった部分が可能になるのでこの両者を合わせるとさらにクオリティアップに繋がります。

 

屋外広告造形

新しい映画や新商品などの宣伝用に、街中に飾られる造形です。

新宿のビル上にあるゴジラの頭も同じジャンルになりますね。

 

特殊衣装制作

特撮やイベント、ショー

材料はゴム製やウレタン製、用途に合わせて作っていきます。

 

着ぐるみ制作

日本にはゆるキャラ文化がありますが、その着ぐるみも私たちの仕事の一部です。

 

その他

こちらはインテリア用のオーダーメイド照明です。

特殊造形で使用する材料を応用するとアイデア次第でいろんなものが作ることが出来ます。

本当にいろいろなものを作ることが出来るので言わば「何でも屋」といったところです。

 

主な制作工程

 

デザインを決める(形、色、素材などを決め、この後の作業工程も想定しておきます。)

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原型制作(専用の粘土を使ってデザイン通りの形を彫刻します。)

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型取り(シリコン、樹脂、石膏などで型を取っていきます。)

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成形(型に目的の素材を流して実際に形にしていく段階です。)

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塗装(筆、エアブラシなどを使って目標の色を表現していきます。)

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仕上げ 完成!

 

デザインや用途により作り方が変わることもありますが、おおまかにはこんな感じで制作しています。

造形技術の肝はやはり原型制作にあります。思っている通りの形をいかに正確に形作れるかどうかがポイントとなるのです。

 

以上が特殊造形の説明です。

プロフィールにも書きましたが特殊造形の魅力はなんといっても、

想像するありとあらゆるものを形に起こすことが出来るということです!

 

私はこの技術をライフワークにしてアート制作をしています。

ギャラリーの方に随時追加していきますので是非お立ち寄り下さい。

 

それでは! ーGoushiー