特殊メイクアーティスト という職業。
とにかく珍しい職業なので特殊メイクについて調べても実際の情報などあまり出回っていないですよね。
特殊メイクアーティストになるまでにまずどのようなことから始めることになるのか、またどういう働き方なのか3つの記事に分けて書いていきたいと思います。
特殊メイクのスクールで学ぶ

一般的なルートは特殊メイクスクールへの入学です、日本では東京と大阪にあります。
日本の特殊メイクのスクールの多くは1年制または2年制のカリキュラムになっています。
どちらを選ぶかはあまり変わらないと感じていますが、1年制を選ぶ方は早いうちに仕事に就きたいと思う方が多くいました。
各スクールのカリキュラムには違いがあり、それぞれで別の特色がありますので、年間を通してどんな造形内容なのかで選択すると良いかと思います。
海外にも特殊メイクスクールはあり、日本より実習期間が短いところもありますのでカリキュラム内容の確認は必ずしておいた方が良いです。
スクールの最大メリットは先人たちが数十年と培ってきた技術を短期間で一気に詰めこむことが出来る場所です。
ただ1年2年とスクールで教えてくれることを全て理解するにはもちろん限界もあります。
特に体が覚えないといけない技術は仕事になってからも常に勉強です。
スクールでは制作方法以外にも業界の情報などを知ることが出来るのも良いところです。
なのでカリキュラムだけに従って行動するのではなく他の事もいろいろと聞いたり、調べたりすることはとても重要になってきます。
スクールに入学することを選んだ時は学べる環境、作業が出来る場所があるということを当然と思わず、スクールを良い意味で利用して積極的に学び日々の作業をやり切っていくことが最重要であり、そのことが後の進路にも大きく影響していきます。
独学で学ぶ

独学というとかなりハードルが高いイメージがありますのであまり選択肢に入らない方も多いかと思います。
しかし現にハリウッドでも大活躍されていて独学でプロフェッショナルになっている方もいます。
例えば今年アカデミー賞を受賞した「辻一弘氏」は独学で学び、現在では誰も到達出来ないレベルまで上り詰めています。
独学というのは全て自分で調べるというのがイメージにあると思われますが、それが全てではありません。
今の時代はネットの世界で誰とでもコンタクトを取ることが可能なので積極的に人脈を作りながら享受していくこともポイントになります。
思考と行動共にポジティブ面が必要になる独学ですが、技術よりもある重要な能力が格段に鍛えられる良いメリットがあります。
それは、
独学で技術を身に付けた人は「自分の頭で考えて判断が出来る」という一番大切な能力が身に付いていきます。
これはすごく単純なことではありますが実際に行動するのは難しいものです。
気を付けること
スクールで学ぶデメリットを挙げるとすると、教えてもらいすぎることによって自分で制作方法などを考える機会が減ってしまうということです。
私は現にスクール講師もしておりますがこの部分の線引きはなかなか難しく試行錯誤しながら行っております。
しかし教えてもらうことは確実に近道にもなりますので、カリキュラム外の時間を有効に使い自身でも試行錯誤しながら制作を繰り返すことがより良い技術アップに繋がっていきます。
スクールで学ぶ際は、
いかに「カリキュラム+α」 を意識して行動出来るかが今後に繋がる鍵となります。
独学の方のデメリットは当たり前ですがある程度高い志が無いと続かないというところです。
全ての次の行動を一人で開拓していくことになりますでの技術練習の他に業界を知る意味でいろいろな人との交流も大切になってきます。
独学は環境、場所などが制限されてきますのでやれることがスクールより少ないものになります。
まずは自分の興味のある分野に絞って伸ばしていくのも有効だと思います。
しかしこれは一見マイナスに捉えられがちですが、一部のジャンルに集中して学ぶことによりその技術の上達をより早めることが出来ます。
特殊メイクアーティストの仕事は幅広いものですが一部のジャンルに絞って仕事にしている人も多くいます。
最後に、
どちらにしてもプラス・マイナス面は両者ともにありますのでその辺りはそれぞれの環境と考え方次第です。
どちらを選ぶにしても作ることへの積極性と意欲があれば何も問題ありません。
何十年と仕事を継続している方の積極性には私自身も驚かされますし、本当に良い影響を与えてくれます。
ではその1はこの辺りで、、、
次回は、スクールを卒業した後、又は独学で技術を身に付けた後の働き方などのことを書いていきたいと思います。
それでは! ーGoushiー