特殊メイクアーティストになるには その2

特殊メイクアーティスト になる道 その1の続編になります。

前回でお話ししたスクールで学ぶというのは業界でやっていく上での最低限の知識を得るための過程になります。

最低限といっても特殊造形は幅が広いのでスクールでの情報も大量です。

スクールで身につける力は、もちろん技術もですが特に知識の方が過多になりがちです。

スクール期間では技術の実践数にどうしても限度がありますので、卒業してもすぐに戦力として活躍出来るかはまだ可能性としては低いままです。

 

そこで次のステップとしてフリーランスとして各造形会社にインターンのような形で進んでいきます。

 

 

見習いとしてのフリーランス活動

 

一般的にはスクールを出てからまずフリーランスとしての活動になります。

各造形会社へコンタクトを取るところから始まります。

その際にスクール期間中に制作したものをまとめたポートフォリオを持参し自分の技量を確認してもらいます。

なのでスクールのカリキュラムであっても卒業後を意識した作品作りも大切です。

 

まだこの頃はものづくりには慣れていないので見習いとして仕事のアシスタントに就きます。

初期の段階での心がけとしてとにかく自分を成長させることに重きを置くことです。

社会に出ると「お金」、「安定した暮らし」の意識が出てくると思いますが、特殊造形は技術業界なので優先順位としてはまず技術習得が第一優先です。

どれだけ早くスキルアップ出来たかで今後のステップアップするスピードに大きな影響が出ます。

 

 

 

私がスクールを卒業した後は運良く会社に所属できましたが、東京ではない場所だったこともあり当時は仕事が少ない状況でした。

なのでスケジュールに融通の利くアルバイトをしながらの生活です。

会社は大阪にあり2年が過ぎた後、東京へと移ります。

その2年間は自分の時間がたくさんあったのでとにかくひたすらスキルアップに励む日々でした。

私の場合、この期間があったお陰でスピード感のあるステップアップをすることが出来たと思っています。

 

 

卒業したての頃の最大の利点は、がむしゃらなモチベーションがMAXなことです。

 

初期の頃はお金も安定性もまだそこまで求めない時期だと思いますのでこの時期は、

多少の限度を超えて将来の為になる行動をいかに多く取り続けられるかが次のステップアップへの鍵となります。

 

 

そしてこの見習い期間ではものづくりの工作的、物理的な作業の要領を得ること、作業に慣れることも大切です。

 

 

スキルアップのコツはシンプルです。

 

作る

 

反省

 

改良

 

そして一番重要な項目、

繰り返す

 

 

作る・反省・改良を出来る限り繰り返していくことでスキルアップに繋がります。

見習いとしてのフリーランスの期間というのは技量にもよりますがあまりメインとなる作業は任せられません。

なので自分の時間を有効に使ってスキルアップを狙っていくことが大事なポイントになっていきます。

 

 

独学の場合同じ期間ではスクールに比べて幅広い知識を得るのは難しいですが、その代わりに一つのジャンルを特化させることで次のステップに繋がる可能性も大いにあります。

私の場合もある分野に特化してスキルアップをしたので現在はその分野での仕事が多いです。

 

 

どの仕事でもそうだと思いますが月日が経つにつれ初期のがむしゃらなモチベーションは下がっていくと思います。

このがむしゃらな時期をどう過ごすかが次のステップを決める大切な行動になっていきます。

 

 

最後に、

初期のフリーランスの活動では造形会社のタイミングなどもありどうしても仕事があるとは限りません。

仕事が無い時はスキルアップのチャンス期間とポジティブに捉えてこの先のためになる行動を取るマインドが必要だと思います。

 

 

次回こちら、その3に続きます。

特殊メイクアーティストになるには その3

2018年5月19日

 

 

それでは! ーGoushiー