特殊メイクアーティストになるには その3

特殊メイクアーティスト になる道の最後、その3になります。

前回の内容は見習いの期間はとにかく自分のスキルアップに全力を注ぐということを書いていきました。

今回の記事では、ものづくりの工作的な要領が解りいろいろなものが自分で制作出来るようになってからの次のステップや、特殊造形業界の働き方の種類を紹介していこうと思います。

もちろんここで書くものが全てでは無いのであくまでも私が目にしてきたケースをお伝えしていきます。

 

 

フリーランサー

特殊造形業界では各会社の社員は少人数で運営されていることが多いです。

仕事によって1人で作るものや5人以上で作るものなどその月により変化が激しいことが少数運営になる一つでもあります。

なので仕事の量に応じてその際は外部からの技術者が度々必要になります。

この部分に当たる仕事がフリーランサーの主なポジションになります。

基本的には対象の会社に出向いて仕事をします。

 

 

 

社員

前述の通り、特殊造形業界は少数精鋭な運営がほとんどです。

基本的にこの業界では社員という働き方は可能性が低いです。

難しいところの一つとして少数運営なこととその会社にはすでにそれぞれの技術ポジションが整っている可能性が高いということです。

 

しかし会社というのは数年を通して人の入れ替わりは必ずあります。(社員数にもよりますが)

社員として働いている方の多くはこの入れ替わりのタイミングであったり、その会社にとって必要な技術者と認められた場合社員のポジションを得たりします。

社員ポジションが必要な場合、希望の会社にとっての利点となる技術を意識するところからになると思います。

技術的な部分の他、その会社との信頼関係を築き上げ続けることで、その後の展開に繋がるケースもよく見られます。

 

 

 

会社経営

会社として独立して働いていくケース。

会社経営では初め、技術者と経営者(営業)という大きく二つの働き方をする必要があります。

一般的にこの業界ではフリーランサーとして人脈を築き、技術が身に付いた後独立していくことが多いです。

最近でも知り合いのフリーランサーが3人ほど会社を設立しました。

会社としてやっていく上で自分の思うように働いていけるというのはとても魅力的に感じます。

フリーランサーや社員の場合会社でのそれぞれの働き方、制作方法など決まったものがありますので、人によっては独立して仕事をする方が向いていることはよくあります。

魅力が大きいのはありますがその分仕事を発生させる大変さがあります。

この辺りはどのビジネスにしても同じ難しい問題と言えますね。

 

 

 

フリーランサー × 独立

これは今のところまだ珍しいケースですが、フリーランサー的な働き方もしつつ自分で開拓したクライアントからの仕事も独立で受けるという働き方です。

直接受ける案件の場合、自分の作業スペースの確保も必要になってきます。

通常フリーランサーはその会社ごとで決められた給料制ですが、独立仕事は見積もり出しから始まりますので全て自分で決めていくことになります。

自営業のような形ですがゆくゆくは完全独立のための助走期間にもなる部分だと思います。

もし上手く流れに乗ることが出来れば仕事のスタイルとしては楽しいものになりそうですね。

 

 

 

 

以上が今まで見てきた働き方になります。

今後時代の流れと共に働き方にも少しづつ変化があると思いますのでこの記事も随時書き足していきたいと思います。

 

 

 

 

働き方は技術ありきで成立する

特殊造形はまだマイノリティな業界なので一般的な働き方と比べてしまうと少しネガティブな印象を持ってしまうのではと思います。

しかし自分がこれから生きていくために造形というライフワークが必要であれば、経験する前から悲観することは勿体ないことだと思います。

技術よりも働き方に気を取られてしまうと良いステップアップの機会も逃してしまいます。

 

特殊造形は技術職の世界です。

どれだけのものが作れるようになるのかにまず焦点を当てていくことが大切だと思っています。

「その2」でも書きましたが、私の周りでも技術向上のスピードが早い人はポジションのステップアップも早く、良い働き方に繋がっています。

先に働き方を確保するのではなく、技術を手に入れていく過程で良い働き方が見つかっていくものだと思います。

 

 

 

熱中できるものを探す!

私は造形が上手くなる方法の一つに、ハマる分野を見つけるというのが一番手っ取り早く上達出来ると考えています。

ハマることの良さはその分野を自然な状態で徹底的に観察してしまうという点です。

自然な状態とは潜在意識的により深くインプット出来るような感覚です。

ハマるということはもしかしたら故意に出来るものではないのかもしれませんが、造形をやりたいと思った時点で興味が向く分野は必ずあると思っています。

そしてハマる分野があり突き詰めていくことでその分野の才能と呼ばれるものになっていきます。

そうすると技術が高い人のところには仕事が回っていきますので自然とポジションも確立されていくものだと思っています。

 

 

新たなステップ

何でも作ることが出来るということは受注仕事だけではなく、自ら新しい分野を発信して仕事にしていくことも可能になっていきます。

私自身も現在はこのステップに上がろうと日々奮闘しているところです。

このまま働いていくという生き方もありますが、特殊造形の技術で出来ることをさらに幅広いものにしたいと思っていますので、業界自体としてもどんどん変化していくとより楽しいものになると思っています。

 

 

それでは! ーGoushiー