特殊造形の原型制作は上記写真のような粘土を使用します。
これは Chavant社製の「NSP clay」と言います。
表記されている「Medium」というのは粘土の硬さを表します。他にも「Soft」「Hard」があり、中間の Medium が使いやすいですね。
フィギュアサイズを作るときやロボットのようなハードサーフェス系などは「Hard」が向いています。
しかし、Hard は予想以上にかなり硬いので注意が必要です。
粘土の色も3色あり、写真のものは「ブラウン」です。
他には「グリーン」、「タン」という色があります。色はお好みですがブラウンがよく使われてますね。

表記通り、硫黄成分が入っていない油粘土になります。
ほぼ全ての型取り材に悪影響を及ぼすことなく使用出来るので安心です。
NSP Clayの良いところはテクスチャー表現の幅がとても広いということです。
テクスチャーとは人間でいう肌のキメやシワ、毛穴、鳥肌のようなボツボツ感の凹凸です。
ほど良い硬さがあるためいろんな細かい形を作ることが可能です。

よく使用しているこのNSP Clayですが開封したばかりのものはミディアムでも結構硬いです。
初めて使う方は使用しているうちに指に豆が出来ている人もいました。
もちろん慣れてしまえば全く問題ありません、指の腹の皮が少し厚くなりますが・・・
NSP Clayを扱いやすくするには温めると柔らかくなりこねやすくなります。
初めの頃はNSP Clay専用レンジを買い温めて使っていましたが、冬の寒い時期はレンジでチンした後1〜2分ですぐに冷めて硬く戻ってしまいなかなかやりづらい思いをしていました。
もっと良いものがないかとネットで探していたところでアマゾンでついに見つけました!
こちら、

一人用鍋です!
作業机にも置けるちょうど良いサイズで、温め具合も調節可能です。
注意点は温度を高くしすぎるとNSP Clayに悪影響なので温度調節ダイヤルはほんの少しだけ動かす程度で大丈夫です。
NSP Clayは60〜70度くらいに温めるとちょうど良い柔らかさになり扱いやすくなります。
一人用鍋は料理用で熱くなりすぎるので熱量は本当に微量でOKです。
メーカーはどこのも大体同じなのでデザインで決めて大丈夫だと思います。
今まで会社では3〜4メーカーのを使用しましたがあまり差は無かったです。
現在はこんな感じで粘土まみれになり、とても料理用に復活は出来ないですね〜笑

一人用鍋の大活躍によって彫刻のスピードが上がったといっても過言ではありません笑
精神的にもNSP Clayの硬さには参っていたのでこれはもう必須道具の一つです。
以上、粘土と鍋でした。
それでは! ーGoushiー