粘土彫刻が最短で身に付く模刻の効果!

彫刻

粘土 彫刻 が手っ取り早く上達する方法ということである一つの方法をご紹介していこうと思います。

手っ取り早いと言ってもそれなりの時間と労力は必要にはなりますが、

なるべく無駄に蛇行せず 彫刻 技術を身に付けることが出来る方法になります。

 

 

何においてもまずは手本が大事 最低限の形を知る

教える

日々の日常やスポーツ等を行うときは今までに先人達によって確定されてきた方法に沿って、

誰もが自然とそれを見本にして行動します。

特にスポーツは理論的に、より正確に動作が行えれば上達は早く、名プレーヤーとして活躍することが出来ます。

日常面では自転車の乗り方や衣服の着方、さらには箸の使い方などは疑うことなく誰もがほぼ同じです。

 

これらは全て難しいことから簡単なことまで動作をする上での「技術」になります。

 

日常的なことであればあるほど動作方法(使い方)のバリエーションが少ないため、

技術的なレベルの差はあまり生まれません。

しかし、日常を生きる上で直接的に必要では無い技術であるほど、

理論や動作方法にはバリエーションが多く、ジャンルによっては数え切れないほどのものも存在します。

そこでさらに技術の歴史が深ければ深いほど、

簡単には追い切れないほどの思考、動作方法、理論のレイヤーが積み重なって確立されています。

特にアナログ的な技術の習得はハードルが高いです。

 

 

しかし、技術を習得する初期の頃は簡単な事でも難しいことでもまずやることは同じであると気付くことが必要です。

スポーツや日常的な動作を覚えるのと同じようにまずは見本となるものを探します。

スポーツ等の場合はいろんな選手の動きや理論を繰り返し練習します。

いろんなお手本を経験するうちに個々それぞれに適したもの、得意とするものが定まってきます。

そしてその方法を集中的に行うことで飛躍的なレベルアップを望めるということです。

 

 

初期の段階で自身の才能や根拠の無いアーティスト感を出そうとして、

我流の方法やデザインで作り上げてしまうと、

結果的にとんでもない遠回りをしてしまう可能性が高いです。

 

今までそれで良いデザインをあまり見たことがありません。

 

遠回りしていることに気付かずに才能が無いという思い込みには注意です。

 

 

彫刻の場合は特に難しい分野に入ると思いますが、

順を追ってピンポイントで正しく練習することで上達を飛躍的に早めることが出来るのです。

 

ここで言う「正しい」とは、

上手に作り上げるために必要不可欠な「形」の種類を学ぶことにあります。

(前記事での基本要素)

 

 

基本の形は模刻で身に付く

彫刻

正しい練習方法というのは至ってシンプルです。

 

様々なアーティストが造形した特殊造形、特殊メイク作品の中で格好良く思える彫刻を出来るだけ多く収集していきます。

他にも美しい、感動する、魅力的と感じる形等、または有名で大衆に受け入れられている作品。

出来れば立体物が良いのですが、それはなかなか難しいので写真でも大丈夫です。

特殊造形以外の彫刻であればその道の目指す先にある良い作品を収集します。

 

 

何を作りたいかは人それぞれですが、

まずは一番需要のあり、お手本に出来る彫刻が集めやすい人型がベースになっているデザインから探していくのがオススメです。

 

これはリアルな人間でも、クリーチャーでも良く、出来れば粘土彫刻の状態が好ましいです。

 

最近ではWebサイトよりもSNSの方が情報が強力なのでフォロワーを辿っていけば容易に収集が出来ると思います。

お手本を選ぶ際に、あまりにも個性的な形やフィクションの形が多いものは避けた方が良いです。

 

私はよく「Pinterest」や「Instagram」、「Twitter」で情報収集をしています。

 

リストアップした彫刻作品を観察していくと、ほとんどのものに「共通している形」が入っています。

格好良く魅せるためには誰もが使う共通の形があると気付く必要があるのです。

 

共通の形 = 必要不可欠な基本要素 

それは、その生物をその生物と認識させるための形の稜線ということです。

 

 

この共通の形を徹底的に学ぶことで彫刻の技術は格段にレベルアップすることが出来ます。

逆にこの共通の形を使わずに良い形に辿り着くことは非常に困難であるとも言えます。

 

共通の形についての記事

彫刻

粘土彫刻 オススメの練習方法 初級編【2】

2018年8月24日

 

 

ちなみに初期段階では俳優や著名人など、現物の形を写真から模刻する練習はあまりオススメしません。

これは形のコツが分かってきてからでないととても難しいものになります。

写真は撮り方や光、角度などの影響があり、

更に目的のアングルの写真も少ないので形を作り上げるための情報が少ないことがあるためです。

 

 

 

 

模刻とは彫刻において歴史を学ぶ作業でもある

模刻

たまに個性的でフィクションの割合が多く形成された彫刻で格好良く見える作品もありますが、

それはやはりどこか表層的に装っているだけに見えてしまうことが多いです。

(もちろんそれを覆えるほどの他の要素がある良い彫刻、造形作品もあります。)

 

 

その誰もが使う形は基盤であると共にリアリティの表現にも繋がります。

上手に見える彫刻というのは、この世界に存在する生物や物体を見本として造形していくので、

この部分を否定することは皆無です。

彫刻のリアリティや上手に見える要素とはそこがテーマであり、大前提だと思っています。

実際のリアルなものを基盤としている彫刻はたとえ制作途中であっても魅力的に感じさせるパワーもあります。

 

 

 

日本における彫刻の一般的なイメージはアーティスティックなクリエイティブな感性、才能で、

閃くように作っていくと思われがちだと思います。

実際には、よく考え隅々まで観察しながら学んでいくことで閃きが起こり、

それを何度も繰り返して地道に作り上げていくものです。

才能のように思われる閃きは経験と情報量が増えるにつれ勝手に起こるものだと実体験しています。

 

 

 

まだ彫刻を良く見せられない時期はとにかくこの共通の形があることに気付き、

身に付くまで練習することが大切です。

 

初期段階の練習とはお手本になる彫刻を何度も何度も模刻作業を繰り返していくことが先決です。

 

そして更に形が身についていくうちに自分の個性やリアリティとは何かということに、

自然に気付くタイミングも訪れます。

 

練習であっても真似る事への抵抗は少なからずあるものですが、

彫刻がまだ不得意な時期にいくら新しいオリジナル作品を生み出そうとしても、

あまり良いものにはならない可能性が高いです。

 

なので、まずはとにかく基本の形です。

 

 

最後に、、、

稜線

この模刻練習は本当にオススメなのですが、私が体験した注意点も書いておこうと思います。

 

メリット

遠回りせずにストレートに彫刻の基礎を学ぶことが出来る。

     更に基本の形を極めていくとそれ自体が個性という武器にも繋がる。

 

デメリット

フィクションやクリーチャー等空想上のものを作りたい人には苦行のような作業になるかもしれない。

      ある程度習得してからは少しづつ自分の中から生まれるアイデアも取り込むこと。

      そうでないと個性的な形を作ることにストッパーがかかり不得意になる場合もある。

 

彫刻を良く魅せるための技術、知識は今までの歴史の中で多量に発見されてきています。

更に現在ではそれらがすでに発見され尽くされているかのようにも感じます。

なので少しかじったくらいの知識、技術量で新しい事を発見することはギャンブルに近いものがありますね。

これからは彫刻とは違ったジャンルの要素を掛け合わしていくことも何かのヒントになるかもしれないです。

でも、まずは基本から! ということを強く主張しておきます。

 

 

それでは、良い造形ライフを! ーGoushiー

彫刻

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