クリーチャーデザインにはパターンがある その2

クリーチャー

前回の内容では クリーチャー とはどういうふうにデザインを考えていくと作りやすいかを書いていきました。

 

デザインされたものをジャンル別に収集して観察していくとデザインの方法やパターン等を読みとることが出来るので、

クリーチャー造形をする上では前知識として必要なものになることが分かりました。

 

前知識の大切さに関してはこちらもご一緒に。

【2】彫刻が上達する真似と共通の話

2018年4月7日

 

今回の記事ではクリーチャー造形(初級編)をするにあたりさらに深く考察していこうと思います。

 

 

融合させやすい生物とは

その1ではそれぞれの生物を融合させるということでしたが、まずどういう基準で生物を選ぶと融合させやすいかを考えていきたいと思います。

もし仮に自由にデザインをして良い場合、皆さんならどんな生物を選択しますか?

選ぶ際の基準となるものはおそらく好きな生物や珍しい生物を中心にして考えていくのではないでしょうか。

 

ここで、いろんな人が今までに作ってきたクリーチャー造形を出来るだけ数多く目を通していきます。

そしてそのクリーチャーの生物ジャンルに分けていきます。

そうするとある程度同じような生物が融合していることに気付くかと思います。

 

ここで解るポイントは、

 

よく見るような融合されている生物 = 融合させやすい生物

 

逆に、

少数のもの、又は全く無いもの = 融合させにくい生物

 

と、いうことです。

今回は初級編基礎知識ということでやはりまずは融合させやすい生物から入るのが理解しやすい部分でもあると思います。。

 

クリーチャー造形に慣れていない段階で融合させにくい生物を選んでしまうと、

形に矛盾が出たり機能性に説得力を持たせることが難しくなります。

やはり基礎があってその上に良い形があるのだと思います。

その基礎とは今までにインプットしてきたいろんな形の材料です。

材料を組み合わせることで矛盾や機能性などをカバー出来る良い形のデザインが生まれていくのです。

 

 

 

クリーチャーデザインにはパターンがある

 

前述したように様々なデザインを観察していくといくつかのデザインパターンがあることに気が付きます。

このよくあるパターンこそが今までにいろんな人が発見してきたクリーチャーを成立させるための法則になります。

なので初級段階ではまずこの法則を出来るだけ学ぶことが上達への近道になると思います。

 

 

簡単な参考例として、「角」をどこかにデザインで入れたい場合があるとします。

まずは角のあるクリーチャーをどんどん観察していきます。

そうするとどこに角があるとよく見えるのか、逆にここに角があるとよくない等を考えながら見ていくと、

角が生えていておかしい場所というのがある程度の法則として割り出せます。

 

このように、

クリーチャーデザインをする上では、ベースとなる形があってそこにどんな形を付け加えたり、

変化させたりすることで良く見えるようになるのかリサーチする段階もテクニックの一つとして考える必要があります。

 

実際に造形が上手な人、または上達スピードが速い人は公表されているありとあらゆる上手なデザインを見て自分の中に取り入れています。

 

 

私は造形を通して、世界はある法則やパターンで成り立っていることに気付きを得てきました。

この記事では参考としてクリーチャー造形のデザインパターンの一部をお伝えしましたが、

造形以外にも世の中を生きる上でまずはこのそれぞれのパターンを知った上で行動に移すことにより

ステップアップに急激なスピード感が増すことを実感しました。

 

このことは先人が築き上げた土台でもあるのでそれを活用しないことは本当に勿体無いことでもあります。

もちろんすぐにそのパターンを生かすには経験も必要なので、初めは良いものを出来るだけ多く見続け、

インプット → アウトプットのサイクルを増やすことが上達の鍵となります。

 

 

 

パターン × パターン

いくつかのパターンを辿っていくうちに自分の中でパターンの掛け算が出来るようになっていきます。

この掛け算こそがオリジナリティのあるデザインに繋がり、まだ見たことの無い新しいパターンを生み出すことが可能になります。

 

なのでまだパターンの掛け算が出来ないうちは、下手にオリジナリティや少数派なデザインをしてしまうと力不足なため中途半端なものになる恐れがあります。

オリジナルデザインの注意点

【1】彫刻が上達するオリジナリティの話

2018年4月2日

 

 

クリーチャーにおけるリアリティの認識

クリーチャー 爬虫類

クリーチャー造形をする上でどこまでリアルさを追求するのかという点で悩んだことがあります。

特殊メイクや特殊造形の世界で制作されたキャラクターは現実に存在しても説得力のある形をしている造形が多くあります。

この業界にいるということもありリアルさを追求することは何を作るにしても私の創作テーマの一つになっています。

 

ここで、、、リアリティの認識とは、、、

人は何がリアルと感じてしまうのかを少し考察していきたいと思います。

 

いきなり結論からになりますが、

 

 

それはずばり、

この世に存在しているものだけにリアリティを感じる

 

 

っと、言葉にするとごく当たり前のことなのですが、

クリーチャーをリアルにデザインすることを考える上では必ず意識しておかなければいけない大事なことです。

 

想像のものであったとしてもリアルに見えるデザインには何かしらの存在している生物の形が入っていると言えます。

 

なのでクリーチャーデザインの初期段階の一つとして、

生物と生物の融合はそのままリアリティに繋がるためデザインが成立しやすい結果を生みます。

 

そして私が毎回考えるところは、リアルでない形をどこまで入れると受け入れにくいものになってしまうのかということです。

デザインやテーマ、目的によっても勿論変わってきますが毎回悩みながら作っています。

 

いろいろ見たり試したりした中では、

 

◉リアルな形を入れ過ぎると、リアルではあるがよくある形になってしまいデザインに面白みが無くこじんまりとしてしまう。

 

逆に、

◉リアルでは無い形を入れ過ぎると、キャラクター化させやすいが奇抜で好き嫌いがはっきりしてしまい、使用目的がある場合は注意が必要。

 

両者は極端な例ですが、毎回バランスを取りながら制作していきます。

 

このどちらの利点も上手に活かしながらデザインしていくことこそがクリーチャーデザインの面白さの極みではないかと思っています。

いろいろと書いてはきましたが、あくまでもクリーチャーは想像上の生物なのでいつの日かこの世の価値観だけに囚われないデザインで造形してみたいと日々頭を巡らせています。

 

でもそれってイコール奇抜ってことになる???

 

この辺りで一旦考えるのを止めて少し休憩に入りたいと思います笑

 

それでは! ーGoushiー

クリーチャー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です